ホンダの軽トラック、事業撤退|時代と共に揺れ動く小型・軽トラ市場

独自のミッドシップ・リアドライブ方式や安定感があり、機敏で力強い走りが魅力のホンダの軽トラック。

そんなホンダの軽トラックの一つである「アクティ・トラック」は、1997年に販売を開始してから約42年間、ホンダの軽トラックとして長く親しまれてきました。

先日ホンダは、アクティ・トラックの生産を2021年6月をもって終了することを発表。

このアクティ・トラックの生産終了でホンダは、軽トラック市場からの事業撤退となります。

今後、軽トラックの安全性や環境問題の法規制が強化されること、時代の流れによる市場の変化や運転手不足も事業撤退に関係していると考えられます。

今回は、一般社団法人日本自動車工業会による小型・軽トラック市場動向調査/2018年度版をもとに、これからの時代に寄り添った次世代環境車や新たな小型・軽トラックに対するニーズを把握しましょう。

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ホンダの小型・軽トラックの使用実態と調査結果

農業や配送業をはじめとして、様々な分野で活躍する小型・軽トラック車両。

積載量と車体総重量、トラックタイプかバンタイプか、営業用か自家用かなど、いくつかの種類に分けらます。

小型・軽トラック市場調査によると標本抽出法で集計した結果、2018年度時点日本全国で使用されているとされる小型・軽トラックの数は約1,331万7千台にも上るようです。

調査結果まとめ

○保有台数は軽キャブバン増加、小型バン下げ止まり、小型・軽トラック、軽ボンバン減少。バン主体の運輸業以外事業所では、経営状態は好調を維持。物資輸送量は増加。「保有増」事業所では自社輸送が増加。一方、トラック主体の運輸業では委託荷の増加により輸送量が増加したものの、燃料価格上昇、人件費増加により経営状態に影響。運転手不足深刻化も影響し、保有増にならず。

○小型・軽トラック・バン全体の需要はリーマンショック前の2008年、消費税率引き上げ時の2014年と同水準。「経営好調」事業所では、税金対策及び消費税率引き上げ前の駆け込みで、時期を前倒して購入。また、車検・リースアップ時期での定期買い替えが増えることで保有期間が短縮化。車種別では、小型から軽へのダウンサイジング、軽歩留まり率増加と軽シフトの動き。

○今後1~2年間の保有意向は、運輸業以外事業所では数年先の経営状態も影響するため、東京  オリンピック閉幕後の経営状態悪化を懸念し、保有増の動きなし。一方、足元の経営状態が影響する運輸業では、今後1~2年間では貨物輸送量増加を背景に保有増の動きがあるものの、東京オリンピック閉幕後は保有減に転じる可能性あり。

引用元:一般社団法人日本自動車工業会主催2018年8月〜10月調査結果

上記の調査結果から小型車両含め、軽トラックの保有台数の減少がはっきりと結果に現れています。

そういった結果からも今回のホンダ軽トラック市場撤退は、スズキの「キャリィ」やダイハツ工業の「ハイゼットトラック」など他社との市場競争の激化世間の小型・軽トラック離れユーザーの減少を踏まえた保守的選択だったのだと見てとれるでしょう。

次世代環境車と世間に広がる環境意識

そんな中でも、近年の次世代環境車として購入意向がもっとも高いのがトヨタのプリウス、アクアなどを代表とする「ハイブリット車」と「電気自動車」です。

数年前までは「ハイブリット車」と聞くと最新、次世代というイメージもありましたが、近年では普通車を中心にハイブリット車の普及が進み、聞き慣れた言葉になりました。

それと並行して、企業の営業車等でも使用される小型キャプバンでは「電気自動車」の購入意向も上昇。

「電気自動車」については9割以上が許容する条件として走行距離が201㎞以上で、充電完了時間は30分以内ということが挙げられ、企業から求められるハードルはある程度の高さにあります。

実際問題、多くのユーザーが抱える次世代環境車に対する不安としては技術面よりも車両価格の部分。

そういった現状ではあるもの、街中のショッピングモール駐車場や野外駐車場、コンビニエンスストア等にも電気自動車の充電スタンドの設備が少しずつ増えてきており、さらなる市場とニーズの拡大はこれから期待される部分です。

世間に広がる環境問題に対する意識

環境問題に関する考え方としては「アイドリングストップ」「エコドライブ」など、企業として追加コストが多くかからない対策から実施している場合も多いです。

環境問題対策に資金をかける、かけない関係なく、企業の環境問題に対する意識は全国的に年々向上しているといえるでしょう

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次世代を見据えたホンダの軽バン

これからの時代を見据えた軽バンとして今注目を集めているのは、ホンダの軽バン『N-BAN』です。

軽バンとは思えない程の大容量空間と、荷物の積み降ろしに障害物が一切無い独自の”ダブルビッグ大開口”など、企業から個人まで何不自由なく使用できると大好評のクルマ。

そして何よりこの軽バンが人気を集めるキッカケとなったのは、軽バン特有の室内の天井の高さや空間の広さを活かして「車中泊ができるクルマ」としての使い方の提案や、最近流行りのキャンピングカーとしての用途に路線を置いたことでしょう。

Youtubeでキャンプ動画などを配信している人気YouTubeチャンネル「カズチャンネル」をはじめ、若年層ユーザーからの期待も高まっています。

ホンダは今回、軽トラック事業からの撤退を表明したもの、また別の路線で最先端を走っていく事になるでしょう。

そういったことから今後も、次世代を見据えたホンダの様々な事業展開からは目が離せません。

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