Amazonの自社物流はスケールが違う! 航空機も自社買いする物流戦略

Amazonの物流といえば、皆さんどんなものをイメージされるでしょうか?

「とにかく巨大な倉庫のイメージ」
「巨大な倉庫でたくさんの人が動き回って出荷準備をしているイメージ」

よくテレビや雑誌等でもこのようなAmazon内部の様子が映し出されることもあり、なんとなくイメージがつく方もいると思います。

でも中には、Amazonの物流の凄さは他にどんなことがあるのか、イマイチ思い付かない方もいるのではないでしょうか?

今回はそんな物流の秘密についてを、「物流の凄さ」と「自社物流の今後」の二つに焦点を当てながら解説していきます。

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Amazonの自社物流の凄さ

1994の創業以降、オンラインショップとしてどんどんと勢力を拡大していき、今では世界有数の大企業となったAmazon。

世界の時価総額ランキングにおいて上位5以内に入っており、同じく時価総額で上位に位置付けるGoogle・Apple・Facebookの頭文字と合わせた「GAFA」の一つともなりました。

そんなAmazonの物流は、世界的な規模での発展を遂げているだけあって非常に大規模であり、常に効率的な配送が可能となるようシステム設計がされています。

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空、陸、海を制する

Amazonの物流の最大のポイントは、巨大な物流網を自社で整備していることにあります。

都市の中心部にあるロボットが運営する倉庫、専用の貨物輸送機とトラック。毎日、ボーイング767貨物輸送機4機分の貨物が、カリフォルニア州トレーシーからストックトンの空港を経由して、去年できたばかりの100万平方フィートの倉庫へと送られる。

引用元:『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』より


冒頭でも触れたように、Amazonといえば巨大な倉庫を有しているという認識は強いですが、それに加え、専用の輸送トラック航空機を活用することで、Amazon独自の物流網が築きやすいような体制がとられています。

特にアメリカではその動きが加速しており、大量のトラックを購入し、巨大な航空機を何機も所持しているというのはAmazonだからこそできる手法といえるでしょう。

そのため、倉庫間における大量の輸送や海外への出荷といった場面で他の輸送業者を間に挟むことがほとんどなく、自社で回すことが可能となりました。

Amazonのように自社で倉庫を持って大量仕入れをすることができると、商品の提供価格をぐんと低くすることができます。このような、強力な自社物流システムを構築することで、迅速でより効率的な配送も行えてかつ、商品価格も抑えることができるため、顧客満足度向上にも繋がっているのです。

こうした一連の販売方法は、日本のEC大手である楽天とはまた違った部分であり、そこにAmazonの強みとなる低価格・利便性が実現可能な理由もあります。

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FBA導入で他社製品も輸送

Amazonにはフルフィルメント by Amazon、通称FBAと呼ばれるサービスがあります。

このサービスでは、商品の管理や発送といった販売活動の一連の流れをAmazonが一括して行ってくれるような、販売者向けのサービスです。

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FBAを利用すれば、Amazonマーケットプレイスと呼ばれるシステムを利用可能となり、誰でもAmazonの画面上で商品を販売することができるようになります。

Amazonとしては手数料を取る形で、大手メーカーだけでなく中小企業や個人が販売する商品も販売することができ、売り手もシステムを提供するAmazon側としてもWin-Winな形となります。

こうしたサービスが実現される根底となった部分にも、自社物流強化といった流れが関連しています。

2016年、アマゾンは連邦海事委員会から海上輸送業者の免許を与えられた。つまりアマゾンは他社の商品を配送することができるのだ。この新しいサービスを、アマゾンはフルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)と呼んでいる。

引用元:『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』より

現在このFBAのサービスは様々な国で利用可能となっており、日本にいながら海外の国で出品を行うということも、このシステムによって可能となりました。

そのため、Amazonとしては海上輸送導入による輸送効率の引き上げと合わせながら、自社のブランド力をこれまで以上に世界全体へ拡大できたりと、物流が新たな流れを築き上げているのも興味深いポイントです。

AmazonFlexでより拡大する物流網

このAmazon Flexは、軽トラやミニバンを所有する個人がAmazonの商品配達を行うといったシステムです。副業としても話題に上がるUberイーツの配達員のように、荷物を持ち運べる輸送手段さえあれば誰でも好きな時間に配達を行うことができます。

昨今、Amazonを中心としたオンラインショップの需要は非常に高まっており、運送会社の人員不足問題が深刻化しているのは皆さんも見たことがあるのではないでしょうか?

それに伴って人手が足りないという状況だけでなく、配送料の高価格化も少しづつ進んでいる状況です。

そんな中でこうしたシステムを構築すれば

  • 配送料を抑えることもできる
  • お届けまでの時間を短縮
  • 人手不足も解消しやすい

システムとして認知され人も集まるようになれば、Amazonとしては大手運送業者に頼むよりも効率的な手段となるでしょう。

 

こうした物流の基盤をしっかりとしたものにすることで、顧客満足度を高め、よりAmazonでの買い物を行なってもらえることにも繋がるほど、物流は重要な役割を担っています。

Amazonの自社物流と今後

このように非常に巨大なAmazonは、物流面において今後どう発展していくのでしょうか?

ドローン配達への期待

現在Amazonの物流において大きな期待が寄せられていることといえば、ドローンが真っ先に上がるでしょう。

実際にドローンの運用に向け、動きが始まったというニュースを目にした方も多いのではないでしょうか?

将来、アマゾンが構想しているのは「空飛ぶ宅配」だ。ドローン(小型無人飛行機)を飛ばして、商品を届ける宅配「プライムエアー」の実用化を急いでいる。

引用元:『amazon 世界最先端の戦略がわかる』より


ドローンによる配送を行うことができれば、これまでの配送時間に比べ大幅な時間削減を行えると期待されています。

もちろん荷物の大きさや種類にもよりますが場合によっては、買い物に出かけるよりもAmazonで注文した方がより早く、より便利に買い物ができてしまうような未来が、もうすぐそこに迫っているのです。

また、運用開始による配送効率の向上だけが期待されているのではありません。

ドローンを使うとなればさぞかかるのかと思うが、なんと1回あたりの配送コストは2セント程度という専門家の試算もある。

引用元:『amazon 世界最先端の戦略がわかる』より

まだ詳細な情報は開示されていないようですが、試算段階でもそのコスト面での効果はかなりのもの。

日々加速する配達の需要に対して、人手不足などが足かせとなり配送コストにまで影響が及んでいる供給面での課題は、ドローンの投入が少なからず解決へ導いてくれそうです。

ドローン基地設営も現実的か?

このようにドローンを配達の一つとして使うならば、待機させるためのプラットホームや離発着場が必要となります。

そこで、Amazonはドローン基地を上空へ建設するため、実現へ向け準備をはじめました。

Amazonの物流拠点ともなる倉庫は、郊外に建設されることがほとんど。そのため必然的に、都市部のユーザーへ商品を届ける際には時間がかかってしまします。

この点を解消する意味でも空中に作られるドローン基地は非常に有効的。倉庫を上空へ持ってくることで、都市部上空でもドローンを待機させておくことができるようになります。

また、地上施設をしっかり作るよりも土地代等がかからないこともあり、技術レベルが上がればコスト面においても大いに期待できるでしょう。

ドローンは空飛ぶ倉庫から品物をピックアップし、配送した後は上空の倉庫には戻らずに、地上の拠点に向かう。単なる構想にしては非常に細かい計画だ。それもそのはず、なんとアマゾンはすでに米国でこの構想を特許出願しているのだ。

引用元:『amazon 世界最先端の戦略がわかる』より

このように、実現のための動きはすでにはじまっているようです。

ですが、問題点として各国の規制・認可といったことが大きな割合を占めているような状況。その規制もこれから緩和される方向にあるようで、5Gの導入等も合わせ、より便利で効率的な物流網の構築はもう目の前まできているようです。

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